誘発分娩とは?妊婦さんや家族が知っておきたいお産の話

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2023.1.14

誘発分娩とは?妊婦さんや家族が知っておきたいお産の話

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今、多くの病院でさまざまな分娩方法が導入され、妊婦さんは自分にとって理想の分娩方法を選ぶことができます。

分娩方法のひとつとして多くの現場で取り入れられているのが、誘発分娩です。

どのような分娩方法なのか気になる妊婦さんやご家族へ向けて、知ってもらいたい情報をまとめてみました。

誘発分娩とは?

誘発分娩とは、一般的な分娩のように陣痛を待つのではなく、陣痛促進剤などを使いながら人工的に分娩を起こす分娩方法のことです。

誘発分娩は、なんらかの事情により陣痛を待つのが難しいとき、母体や赤ちゃんになにか問題があったときなどに行われます。

出産の現場では例えば、事前にわかっていた分娩予定日を大幅に超過しているのにもかかわらず、自然に陣痛が起きない場合もあります。

そのままの状態が続いてしまうと、次第に母体の胎盤の機能が低下する可能性が高くなります。

特に妊娠42週目以上かかってしまいそうなときには、医師の判断で誘発分娩を行うことになるかもしれません。

また、前期破水は起きているものの、その後の陣痛がなかなかはじまらないときにも誘発分娩へ進むことがあります。

これは、陣痛が起きるのを待っていると子宮内感染につながりかねないためです。

実際に子宮内感染が起きているときや、そのほかの感染症(羊膜感染、胎盤感染など)のときにも分娩方法は注意が必要となります。

さらに妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離といった異常があるときにも、誘発分娩に進むことがあります。

基本的には、ママも赤ちゃんも健康で、計画通りに進んでいるのであれば医師から誘発分娩を提案されることは少ないでしょう。

帝王切開になるケースとの違いは?

お産に関連してなんらかのトラブルがあったときは、必ず誘発分娩になるのかと言えばそういうわけでもありません。

医師の判断によっては、帝王切開をすすめられることもあるでしょう。

特に、現在妊娠している子どもが第二子以降で、過去に帝王切開を経験している場合には、誘発分娩を避けることもめずらしくありません。

これは、誘発分娩によって母子に与えるリスクが向上してしまうことが関係しています。

さらに、「前置胎盤」と呼ばれる症状があるときにも、帝王切開となります。

これは、胎盤が下りてきてしまい子宮の出口がふさがれてしまう状態のことです。

この場合は通常のお産が難しくなることから、帝王切開の判断となる場合がほとんどです。

もちろん逆子や横位のように、赤ちゃんの位置自体に問題があるときにも、通常時と同じく帝王切開となります。

帝王切開が考えられる場合には、早い段階で医師からきちんと説明を受けられますのでよく確認しておきましょう。

問題がないときでも誘発分娩を行うことができる?

誘発分娩はこうしたトラブルにより選ばれるケースのほか、妊婦さんや家族の希望で選ばれることもあります。

その場合には、「計画誘発分娩」というように表現されます。

計画誘発分娩を行うケースには、例えば次のようなものがあります。

◇不安に弱く、出産をスムーズに進めたい
◇仕事の都合や家族のスケジュールの都合で予定日に出産したい
◇出産が休日や夜間のような医療スタッフが少ない時間帯にあたらないようにしたい

こうしたときには、スムーズに陣痛が起こるよう誘発することもあります。

その際にも、必ず医師による状態の確認がありますので医師や家族とよく話し合って納得のいく結論へ導きましょう。

誘発分娩から出産までにかかる時間は?

誘発分娩をしたからといってすぐに陣痛が起き、すぐに出産となるかといえば、必ずしもそのような流れとなるわけではありません。

誘発によって陣痛が引き起こされるまでにかかる時間はそれぞれ違い、さらにそこから出産までにかかる時間もケースごと異なります。

すぐさま陣痛が起きるケースだけでなく、数時間、さらには数日経ってから陣痛が引き起こされることもあることを覚えておきましょう。

またk誘発方法との兼ね合いによって、中には誘発分娩がほとんど効果を示さない人もいます。

効果の出方をみながら陣痛促進剤をさらに投与したり、ほかの誘発分娩方法ができるのであれば医師の判断のもとほかの方法を検討するでしょう。

陣痛促進剤を足してもなかなか陣痛が始まらなければ、そこから帝王切開を検討する必要もあるかもしれません。

陣痛がなかなか起こらないときはどうする?

まったく陣痛が起きないと、どうしてももどかしい気持ちになり「なにか悪いところがあるのかな?」と言った心配にもつながってしまうかもしれません。

特に、出産予定日を過ぎてからの時間は長く感じられてしまい、待ちきれなくなってしまうでしょう。

自然に陣痛を促したいときには、よく歩いたり、立ったりしゃがんだりと無理のない範囲で身体を動かすことが良い、と言われることもあります。

しかしこうしたやり方に必ずしも科学的な根拠があるわけではないので、あまり過信すぎるのも良くありません。

ママが強い不安を覚えていると、お腹の中の赤ちゃんに伝わってしまう可能性もあります。

どっしりとおおらかな気持ちで「こっちは準備が整ってるから、いつでも出てきていいからね」と考えていると、赤ちゃんも安心できるかもしれませんね。

妊娠中には、出産準備をしたりマタニティフォトを撮ったりと今しかできないこともたくさんありますから、無理のない範囲でそれらを楽しむのもいいかもしれません。

スタジオトーワでは、マタニティフォトの撮影をサポートいたしますのでお気軽にご相談ください。

まとめ

誘発分娩は、薬などを利用し陣痛を誘発することによって赤ちゃんが産まれてくるのを促す分娩方法のことです。

何らかの不調やトラブルがあるとき、予定日を過ぎても陣痛がなかなか起こらないときなどに用いられます。

誘発分娩を行う際には必ず医師による判断がありますので、気になることはあらかじめ相談しておきましょう。

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